カナダと北欧先住民の現代マルチメディア・アート
奪われた土地、沈黙させられた声その痛みと誇りが響き合う、表現としての抵抗
奪われた土地、沈黙させられた声その痛みと誇りが響き合う、表現としての抵抗
「先住民族」とは、植民地化や近代国家の成立以前にその地域と深い歴史的・文化的な結びつきをもち、今日なお独自の言語や文化を継承する人々の集団を指します。
北欧の先住民族サーミ出身のトーマス・コルベンソンと、カナダの先住民族ファースト・ネーションズ*1をルーツに持つアントニー・フランクは、植民地主義による先住民族の差別や抑圧と向き合い、多くの作品を生み出してきました。彼らは、教科書に書かれた国家を中心とした歴史には反映されない先住民族から見た歴史や文化を現代アートの手法で視覚化し、掘り起こしてきました。
トーマスはガラスや金属に先人の写真を刻み、アントニーは映像作品で祖先の声を蘇らせ、生者と死者の対話を通して過去と未来をつなぎます。それは、国家の歴史には描かれない先住民族のアイデンティティを確たるものにし、歴史の埋もれた闇を照らす灯火(ともしび)となります。
沖縄での本格的な展示は初となります。触れる機会の少ない北欧とカナダの先住民族のアートを通して、従来とは違う視点で沖縄を考える機会となれば幸いです。
*1 ファースト・ネイションズ — カナダの先住民族のうち、イヌイットとメティスを除くグループを指します
開催日DAY
2025年09月17日
~2025/10/06
開演START
開館時間 9:30~17:00 火曜休館
場所PLACE
佐喜眞美術館
料金FEE
大人900 (810)円 大学生・シニア (70歳以上)800 (720)円 中高700 (630)円 小人300 (270)円 ※( )内は20名以上の団体料金
問い合わせASK
098-893-5737
リンクLINK
https://sakima.jp/news/n3054089.html
MAPACCESS MAP
"沖縄県宜野湾市上原358"